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Studies
製紙汚泥からバイオ燃料 静岡大、県など実用化目指す
2008/09/03
静岡大大学院創造科学技術研究部の佐古猛教授(化学工学)らが再生紙の生産過程で発生する廃棄物「製紙汚泥」からバイオエタノールを生み出す技術開発に取り組んでいる。バイオエタノール生産の実用化は5年後、コストは1リットル100円を目指す。製紙汚泥は全国で年間560万トン発生し、大部分が焼却処分されているだけに、新技術は製紙業界を中心に関心を呼びそうだ。
研究には県工業技術研究所富士工業技術支援センター、巴川製紙所(静岡市)が参加。製紙汚泥の主成分「セルロース」を高温高圧の水「亜臨界水」で分解し、酵素でグルコースに変えて発酵させ、バイオエタノールを得る技術の完成を目指す。
今のところ酵素が高価でバイオエタノールが1リットル数百円となるため、同大大学院創造科学技術研究部の朴龍洙教授(生物工学)が安価で高性能な酵素を探している。
バイオエタノールの原料は、サトウキビやトウモロコシなどの「食物系」、木材や草などの「木質系」がある。しかし食物系は食料や飼料と競合。木質系は製造コストが高い。
製紙汚泥は調達が容易で前処理が不要。1トンから約80リットルのバイオエタノールと約170キロの製紙用無機原料として再利用できる無機物が得られる。佐古教授は「来秋には1日5キロの製紙汚泥を処理する試作機を完成させ、実験をしたい」としている。
同大工学部の中崎清彦教授(生物化学工学)は「国際的に注目を集めている研究。亜臨界水を使うことで低コスト化が可能になると思う」と研究を評価している。
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全国で年間560万トン発生する製紙汚泥
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