子供の情緒や想像力をはぐくむ絵本を点訳し、目の不自由な子供や家族に提供しようと静岡福祉大(加藤一夫学長、焼津市本中根)の学生と教職員の有志が昨年設立した点訳絵本研究会が今春、活動を本格化させる。点訳絵本の普及を目指す学生たちは「蔵書を増やし、近い将来には学外の希望者に貸し出しも行いたい」と意気込みを語る。 点訳絵本は、目の不自由な親が子供に読み聞かせたり、目の不自由な子供が点字を学びながら物語を楽しむ際に利用される。国内では大阪市西区のボランティアグループ「ふれあい文庫」が点訳絵本の製作と貸し出しで広く知られている。 同大は平成18年度の「児童福祉論」の授業で学生が点訳絵本を製作した。これを契機に学内で点訳絵本への関心が高まり、研究会の結成に至った。同大図書館は現在、学生製作の点訳絵本34冊を所蔵している。 研究会は今後、「ふれあい文庫」の助言を受けながら▽会員の増強▽点訳技術の向上▽絵本点訳の促進―に取り組む。学内の活動を軌道に乗せた後に学外会員を募る。蔵書数がある程度まで増えた段階で学外への貸し出しを始める計画という。 会長を務める岡村栄美さん(21)=社会福祉学部福祉情報学科4年、藤枝市=は「私自身、何物にも替えがたい感動を絵本から得た。研究会の活動を通じ、障害がある人が同じ感動を味わうお手伝いをしたい」と話した。
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点訳絵本の普及を目指す研究会のメンバー=焼津市の静岡福祉大
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