ShizuokaOnline
オリジナルコンテンツ

ShizuokaOnlineのオリジナル企画。旬な話題を動画を交えてレポート。New! 
「大人」の読者にじっくり味わってもらいたいニュースが満載。「寄稿・わが至福の時」も好評です。
静岡県内の大学の話題は「キャンパス・ナビ」でチェック!
県内トップアスリートに迫る動画インタビューをお届けします。 
子育て世代に役立つ話題満載の交流広場です。
最新情報やニュースをケータイサイトでもチェックできます。お得なグルメ情報も掲載!

ポッドキャスティング

47News
家康囲碁道場
静岡ぐるめ探検隊
ShizuokaOnline(静岡新聞社・静岡放送オフィシャルサイト) > スポーツコラム だんまく > 2006年「スポーツコラムだんまく」

2006年「スポーツコラムだんまく」

サッカー王国の「進行形」

2006/11/29

 ○…静岡県のサッカーファンには話題満載の一日だった。勝ち点2差で激突したジュビロ磐田と清水エスパルスのJリーグ1部(J1)静岡ダービー、ホンダFCの日本フットボールリーグ(JFL)4年ぶり3度目の制覇、そして三浦知良選手が所属する横浜FCのJ2初優勝と来季のJ1昇格決定。翌日の静岡新聞は1面、社会面、スポーツ面と、サッカーの話題があふれた。


 ○…苦しいシーズンも終盤の4連勝で勢いに乗る磐田と、前節は3位川崎の優勝の望みを絶つ白星を挙げた清水。久しぶりに肉薄した順位で迎えた30度目の静岡ダービーは、歴代4番目の観客動員となる3万8千人余をエコパスタジアムに集めた。一喜一憂の果ては、PKによる最少得点を死守した磐田が、3年ぶりで静岡ダービーを制した。最終節は鹿島戦。監督交代も経験したシーズンの5連勝終戦は、来季につながる意味は大きい。


 ○…一方の清水は長谷川監督が開幕前に目標とした「トップ5入り」をかけた最終節となる。6位鹿島との勝ち点差は2。鹿島と対戦する磐田の“援護射撃”の可能性を抜きに、9位広島との最終戦で自力で決めたい。磐田の結果次第では4位争いも再逆転できる。通年成績で磐田を超えるとなれば、磐田のJリーグ加盟1年目以来、実に12年ぶり。長谷川監督の契約最終年となる来季へ期待も膨らむ。


 ○…Jリーグ県勢は優勝争いに及ばなかったが、ホンダFCが「リーグ制覇」の歓喜を県民にもたらしてくれた。かつて磐田の前身ヤマハ発動機と「天竜川決戦」で幾多の名勝負を演じ、一時はJリーグ準加盟も果たした。親会社の意向でプロ化の道は選ばなかったが、JFL上位がJ2に昇格していく中、アマチュア日本一の称号にこだわり続ける。昨季5位からの巻き返しは、Jリーグ入りを目指す他チーム以上に、「アマに生きる」プライドをかけた戦いであったことだろう。


 ○…プライドといえば、三浦選手である。横浜FCのJ2優勝。「キング・カズ」と呼ばれ、時代のちょう児にもなった男が、来季J1の舞台に帰って来る。「エコパ3万8000人興奮」の記事を押しのけ、社会面のトップを飾った笑顔はすがすがしい。記事の中で「まばゆい光と暗い影に彩られている」と表現されたサッカー人生。しかし、他人には暗く映った出来事の数々も、三浦流ならば「さらなる飛躍への試練」にほかならない。だからこそ、40歳を目前にして、2部リーグの舞台だろうと、サッカーに臨む姿勢は栄光の時代と変わらない。


 ○…Jリーグ発足をにらんでゼロからスタートした清水、Jリーグ発足時まさかの落選を経験した磐田、県内3番目のJチーム誕生の道をあえて捨てたホンダFC、そしてプロリーグ隆盛への道を一身に切り開いた三浦選手。期せずして同じ日に紙面を大きく飾るピッチがあった。「サッカー王国静岡は死なず」。それぞれの歩みの重みと歴史があるからこそ、そう思いたい。4者に共通するのは「財産」ではなく「現在進行形」である。開幕を目前に控えたアジア大会サッカーの県勢代表、4年ぶりで全国高校選手権に臨む静岡学園高。ぜひ「進行形」の続きを見せて欲しい。

(11/29 掛井 一也)

 

 「だんまく」とはスポーツ大会で目にする応援用「横断幕」の通称。時に温かい声援、時に檄文(げきぶん)の横断幕にならい、静岡県内スポーツ界の出来事を中心に、折に触れた話題を取り上げます。




メール メールで記事を紹介 印刷 印刷する



[特集]


ここから関連ニュース・バックナンバー

バックナンバー

07年に寄せて(4完) 2007/01/04  
07年に寄せて(3) 2007/01/03  
07年に寄せて(2) 2007/01/02  
07年に寄せて(1) 2007/01/01  
柳下監督の置き土産 2006/12/29  
ベンチ入り1試合の重さ 2006/12/26  
水鳥選手、地元で決意表明 2006/12/19  
池田選手「約束の金」 2006/12/12  
森岡選手のロングフィード 2006/12/07  
100周年のドラフト指名 2006/11/22  
池田選手らに児童感たん 2006/11/14  
県勢10年ぶりの東海制覇 2006/11/09  
藤枝順心高サッカーの挑戦 2006/11/02  
往年の日本代表、エコパに 2006/10/25  
浦田選手の豪快な笑顔 2006/10/17  
水鳥選手、再び「世界」へ 2006/10/12  
「IT国体」極まる 2006/10/06  
「宝の子」の笑顔 2006/10/02  
中山選手フル出場に思う 2006/09/25  
「車いす」のS級指導者 2006/09/20  
エスパルス「勝負の月」 2006/09/12  
オシム・ジャパンが教えるもの 2006/09/05  
「蹴球」交流の夏 2006/08/28  
球史に残る夏甲子園 2006/08/21  
追悼、森千夏さん 2006/08/15  
温故知新の静商野球 2006/08/11  
セレソン版「ドゥンガ学校」 2006/08/07  
甲子園帰参の「波諧調」 2006/07/31  
白球の夏にかく記者の汗 2006/07/24  
55校の笑顔と55校の涙 2006/07/20  
タカ、新天地で再出発 2006/07/14  
開幕迫る白球ドラマ 2006/07/06  
あおむけの10分間 2006/06/26  
ドイツに残した「4年間」とは 2006/06/23  
選手もファンも納得の試合を 2006/06/19  
W杯初戦に見た「世界基準」 2006/06/13  
ドイツW杯開幕 2006/06/10  
「南ア」を目指そうよ、田中選手 2006/06/03  
熱狂のJヴィレッジ「壮行会」 2006/05/29  
福西選手の「5分間」と「4年間」 2006/05/22  
田中選手「アトランタ」から10年 2006/05/17  
池田選手「世界」への跳躍 2006/05/09  
拝啓、小野伸二さま 2006/05/02  
森千夏さんの新たな「闘い」 2006/04/25  
「健太エスパルス」の序盤 2006/04/17  
「泥臭い」ジュビロで結構 2006/04/10  
飛龍高レスリングの“戦い” 2006/04/03  
WBCに見るスポーツ文化 2006/03/27  
トリノから届いた勇姿 2006/03/23  
新時代Wリーグとシャンソン 2006/03/16  
寂しい春甲子園の再来 2006/03/10  
「感動の代弁」の難しさ 2006/03/04  
J県勢の新しい息吹は? 2006/02/24  
「夢」と「期待」のすれ違い 2006/02/14  
トリノに思う竹内先生 2006/02/10  
長谷部選手と「ジャパン」 2006/02/02  
「背番」に込められた期待 2006/01/26  
「ノブオ」9年目の挑戦 2006/01/19  
野洲高初Vに思う静岡県 2006/01/12  
「駿河路」から「箱根」へ 2006/01/05