○…プレミアリーグといっても、イングランド・サッカーではなくバレーボール。第1回プレミアリーグの男子で、東レ(三島市)が首位を快走している。日本リーグ、Vリーグと40回の歴史を重ねた国内トップリーグは、昨季までのVリーグ1部と2部の名称を今季、それぞれプレミアリーグとチャレンジリーグに変えた。前々回04年のVリーグで悲願の初優勝を飾った東レ。新名称の“初代王者”へ快進撃を続けてほしい。
○…8チームによる4回戦総当たりの予選リーグは、半分の14試合を終えた。リーグは4月1日まで行われ、上位4チームが決勝ラウンドに進む。リーグ連覇を狙った昨季は後半戦の失速で6位に沈んだ。青山繁氏(バルセロナ五輪代表)と小林敦氏(アテネ五輪アジア最終予選キャプテン)が昨季で引退し、今季は新加入のブルガリア代表ウラジミール・ニコロフ選手を軸にけん土重来のシーズンでもある。
○…東レが静岡県内で戦うのは3度、いずれも2連戦だ。1月下旬、最初の“地元戦”を連勝で終えた。その時点で通算成績を6勝1敗とし、篠田歩キャプテンの「こんなに勝てるとは、というのが正直な気持ち」という談話が静岡新聞に載った。前半戦を終えた現在は12勝2敗。「こんなに勝てるとは」の驚きも、いまや相当の自信に変わっているに違いないと思われる。
○…身長2メートルの大砲ニコロフ選手は、昨秋の世界選手権で母国を3位に導いたスーパーエースぶりをいかんなく発揮している。前回Vリーグ覇者の堺の中垣内監督が「一番の対策は彼がコートに入るなと念じること」と脱帽するほど。世界トップクラスのアタックはもちろん、強烈なジャンプサーブも武器にチームをけん引する。
○…ただ、日本代表のベテランで愛称“ノブコフ”の斎藤信政選手が「決してニコロフに頼らないチーム」と奮起したように、斎藤選手や笠原紀久選手らベテラン、東海大在学中の新人富松崇彰選手や2年目の角田辰徳選手ら若手が一体となって粘りのバレーを展開している。図抜けた戦力のチームがない「戦国リーグ」だけに、紙一重の勝負強さが持つ意味は大きい。
○…「進化、闘志、結束」をスローガンに、ここまでの14試合中、8試合でフルセットを戦った。15点先取制となる第5セットを除く全53セットのうち、13セットがジュースという接戦の連続だ。2セットを失った後のセットをジュースの末に奪う土俵際からの大反撃をはじめ、逆転勝ちも5試合に及んでいる。
○…県内後半戦は3月10、11日に藤枝市の県武道館と三島市民体育館で行うNEC戦、同31日、4月1日に掛川市の東遠カルチャーパーク総合体育館と三島市民体育館で行う最終2試合の堺戦と豊田合成戦。ぜひ多くの県民が応援に足を運んでほしい。三島市に拠点を移して23年。東レ九鱗会の名前も懐かしく、チームは静岡県民の財産である。
(2/16 掛井 一也)
「だんまく」とはスポーツ大会で目にする応援用「横断幕」の通称。時に温かい声援、時に檄文(げきぶん)の横断幕にならい、静岡県内スポーツ界の出来事を中心に、折に触れた話題を取り上げます。