ShizuokaOnline
オリジナルコンテンツ

ShizuokaOnlineのオリジナル企画。デジ記者が旬な話題を動画を交えてレポートします。
「大人」の読者にじっくり味わってもらいたいニュースが満載。「寄稿・わが至福の時」も好評です。
静岡県内の大学の話題は「キャンパス・ナビ」でチェック!
北京五輪出場の静岡県勢を特集(動画インタビュー)。
子育て世代の情報・交流の広場です。
最新情報やニュースをケータイサイトでもチェックできます。お得なグルメ情報も掲載!
志らべのいっピン!

ポッドキャスティング

47News
家康囲碁道場
静岡ぐるめ探検隊
ShizuokaOnline(静岡新聞社・静岡放送オフィシャルサイト) > スポーツコラム だんまく > 2007年「スポーツコラムだんまく」

2007年「スポーツコラムだんまく」

不惑の「ゴンゴール」

2007/02/26

 ○…静岡新聞のカメラマンから先日、「久々にこんなプレーを見たので送ってみました」と1枚の写真がメールで届いた。本欄に添えたジュビロ磐田の中山雅史選手のプレー写真がそれだ。元清水エスパルスの沢登正朗氏の引退試合でのワンシーン。ここ数年、中山選手が「付き合う」腰やこ関節周辺の慢性的な痛みを忘れさせるかのような豪快な瞬間に、当のカメラマン氏いわく「『おおっ』と感激し、どうしても誰かに見せたかった」。


 ○…静岡新聞日曜版の1面で2月から、写真エッセー「しずおかスポーツ百景」の連載が始まった。写真と文を寄せているのは、浜松市在住のスポーツフォトグラファー久保暁生氏だ。ジュビロ磐田のオフィシャルカメラマンとしても活躍し、ラグビートップリーグの“兄弟チーム”ヤマハ発動機も追い掛ける。歓声と静寂が交錯する芸術性豊かなスポーツ写真に評価も高い。


 ○…ジュビロ磐田が02年、史上初のリーグ完全制覇を達成した時、久保氏の写真展が磐田市はもちろん、キャンプ地である鹿児島市の百貨店でも盛況のうちに開催された。そんな久保氏が日曜版連載の第1回に選んだのは、当然のごとく中山選手だった。「魂の男」と呼ばれる中山選手の「叫びや息遣いが聞こえる写真を求め続ける15年間」と記していた。


 ○…掲載写真は昨年9月、前人未踏リーグ通算155ゴールを挙げてのガッツポーズ。こぶしを握り締めた右腕に汗と芝がこびり付いた姿が、あえて白黒プリントされた被写界深度の浅い画面に浮かび上がった。ピンスポットを浴びたかのようであり、画外に聞こえる歓声とは異次元の静寂すら感じさせる1枚だ。中山選手の昨季リーグ戦得点は、この1点のみ。積み重ねた歴史の数だけ、切り取られた瞬間から受け取る物語の数もある。


 ○…今季キャンプを打ち上げた翌日、熊本市で行ったJFLロッソ熊本とのプレシーズンマッチ。中山選手は後半23分、京都サンガから移籍した13歳年下のFW林選手のスルーパスからDF2人をかわし、対角のゴール右隅に球足長く左足でけり込んだ。体勢低く回しげりのようにすくった決勝ゴール。テレビニュースに見たゴールシ-ンに、本欄掲載の写真同様「よく足が伸びたな」と感心した。


 ○…中山選手の魅力は、ゴールが生まれる場所にいるきゅう覚と、泥臭くも恐れを知らない飛び込み、そして何より、人よりも半歩、いや1センチ先に伸びる体だ。頭で飛び込み「亀のように首を伸ばしました」、つま先で触れ「長い足に生んでくれた親に感謝します」。中山語録は少なくない。9月で40歳。不惑の「ゴンゴール」に興味は尽きない。1学年上で横浜FCの三浦知良選手の活躍にも触れ、「(J1に)キングが帰ってきましたからね。俺もまだまだ、頑張るつもりですよ」と力強く意欲を口にした。3月3日、Jリーグが開幕する。

(2/26 掛井 一也)

 

 「だんまく」とはスポーツ大会で目にする応援用「横断幕」の通称。時に温かい声援、時に檄文(げきぶん)の横断幕にならい、静岡県内スポーツ界の出来事を中心に、折に触れた話題を取り上げます。




メール メールで記事を紹介 印刷 印刷する

静岡新聞のカメラマンが感激した中山選手の切れのあるプレー=日本平スタジアム



[特集]


ここから関連ニュース・バックナンバー

バックナンバー

「藤枝東-那覇」を夢見て 2007/12/27  
「北京」引き寄せた長谷川選手 2007/12/22  
Jリーグ「行く人、来る人」 2007/12/10  
「シャンソン黒田投手」の挑戦 2007/11/25  
新チームも「日本一」 2007/11/16  
テルが重ねた400試合 2007/11/12  
浦和に託すアジア王者枠 2007/10/31  
拳闘界の「清貧」と「虚栄」 2007/10/19  
新興と伝統の「縦じま」球児 2007/10/10  
F1輸送計画の落とし穴 2007/10/01  
2つの代表戦とJ再開 2007/09/20  
「真似しよった」水鳥選手 2007/09/12  
世界陸上の「置き土産」 2007/09/06  
「池田スマイル」は北京で 2007/08/28  
「ミラクル甲子園」の続きは 2007/08/23  
“DF中山”以来の静岡V 2007/08/16  
サッカー王国のJ球宴 2007/08/08  
春夏連覇への夢 2007/08/02  
分校の白球夏 2007/07/24  
唯一の3年生は“女マネ” 2007/07/17  
白球の夏、再び 2007/07/09  
「宿敵 静岡」 2007/06/28  
エコパJ球宴、県民の夢 2007/06/20  
桑田投手にみる新境地 2007/06/14  
エースの風格「タカ」 2007/06/06  
1カ月半の野球部「解散」 2007/05/29  
男子バスケとプロ化 2007/05/22  
カズ、ゴン「最年長」競演 2007/05/14  
ほんろうされる高校球児 2007/05/07  
静岡国際から世界へ 2007/05/01  
情報公開こそ基本 2007/04/23  
軽くないカップ戦 2007/04/14  
夏につなぐ春日本一 2007/04/04  
春甲子園に吹く旋風 2007/03/31  
秀人選手のガッツポーズ 2007/03/20  
J県勢、第3節の“因縁” 2007/03/14  
新天地にかける和田選手 2007/03/05  
首位快走の東レバレー 2007/02/16  
広報文という「情報開示」 2007/02/08  
届いた「春甲子園」 2007/01/30  
「ドーハ世代」の熱い結束 2007/01/22  
華麗と無骨の共存 2007/01/12  
07年に寄せて(4完) 2007/01/04  
07年に寄せて(3) 2007/01/03  
07年に寄せて(2) 2007/01/02  
07年に寄せて(1) 2007/01/01