○…サッカーJリーグのオールスターゲームは8月4日、静岡県袋井市のエコパスタジアムで開かれる。入場券の発売も始まった。1993年の神戸ユニバースタジアムで静岡市出身の三浦知良選手(当時ヴェルディ川崎)が初代MVPに輝いて始まった「J球宴」は、14年の年月と12会場を経て「サッカーどころ静岡」にやって来る。
○…ワールドカップ(W杯)日韓大会の閉幕から半年がたった2002年12月、静岡県サッカー協会の岡野光喜会長と桑原勝義専務理事は、日本サッカー協会とJリーグ事務局を訪ねた。日本サッカー協会には国際Aマッチのエコパ開催を、Jリーグ事務局にはオールスターゲームのエコパ開催を、「サッカー先進地の関係者」を代表して要望した。
○…W杯日韓大会後に国内で行われた日本代表の国際Aマッチは、今年6月5日のキリンカップ・コロンビア戦で42試合を数える。開催最多は国内最大のサッカー専用球技場の埼玉スタジアムで11試合。伝統の国立競技場が9試合、日韓大会決勝戦の舞台となった日産スタジアム(当時は横浜国際競技場)が8試合と続く。
○…岡野会長らの要望から2年余。エコパでの日本代表戦は04年8月、アルゼンチンを迎えて行われた。日韓大会後の代表戦は18試合目。「サッカーどころの住人」として好カードに留飲を下げる一方で、国内W杯開催10会場のうち、7会場目でやっと巡った代表戦に、寂しい感じすら覚えた。
○…しかし、アルゼンチン戦の運営が評価され、エコパスタジアムは翌05年と昨年の2年連続で天皇杯準決勝の地に選ばれている。代表戦も06年2月のフィンランド戦、今年6月1日のモンテネグロ戦と続いた。日韓大会後の代表戦開催は新潟スタジアムとともに、埼玉スタジアム、国立競技場、日産スタジアムに次ぐ数となった。
○…岡野会長らのもう一つの希望だったオールスターゲームは05年に開催が内定し、今年4月にジュビロ磐田の川口能活選手、清水エスパルスの藤本淳吾選手も出席して大会概要の発表会見が行われた。「サッカーどころ静岡の底力を見せられれば」と両選手。ファン投票の途中経過(6月14日現在)で、川口選手は西軍GK部門の2位、藤本選手はMF部門の1位だ。他にも西軍の監督部門で長谷川健太監督、DF部門で青山直晃選手の清水勢が1位、FW部門で磐田の中山雅史選手が3位、GK部門で清水の西部洋平選手が3位につけている。
○…このほか、静岡県出身者は、西軍FW部門の1位に矢野貴章選手(新潟、浜名高出)、東軍FW部門の1位に三浦知良選手(横浜FC)、東軍DF部門の1位には内田篤人選手(鹿島、清水東高出)。東軍MF部門では2位に水野晃樹選手(千葉)、4位に小野伸二選手(浦和)の清水商高OBコンビが名を連ねている
○…三浦選手は2シーズンぶりでJ1の舞台に戻り、中山選手との「カズ、ゴン対決」も期待される。中山選手とともにW杯経験のある川口選手はもとより、青山、藤本、矢野、水野の各選手も代表経験者だ。19歳の内田選手は昨年のオールスターで、DF史上最多得票、史上最年少出場を果たしている。
○…地元びいき、クラブびいきの組織票こそ遠慮願いたいが、「地元の球宴で彼を見たい」という純粋な願いは大歓迎だ。ファン投票は7月2日まで。インターネット投票はJリーグ公式ホームページ… http://www.j-league.or.jp/jomoallstar/vote/で受け付けている 。エコパのピッチを人気と実力を兼ね備えた静岡県勢で埋め、「やっぱり静岡県はすごい」と詰め掛けた県外サポーターに言わしめたい。ぜいたくな夢だろうか。
(6/20 掛井 一也)
「だんまく」とはスポーツ大会で目にする応援用「横断幕」の通称。時に温かい声援、時に檄文(げきぶん)の横断幕にならい、静岡県内スポーツ界の出来事を中心に、折に触れた話題を取り上げます。