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2006年「Webコラム一灯」

 情報の宝庫・大学をナビする

2006/10/23

  静岡県西部地域を中心に活動する「新袋井フォーラム」という民間団体に注目しています。設立してまだ1年余の若い組織ですが、町づくり、人づくりに積極的に取り組んでいます。11月3日には、中軸となる行事であるフォーラム(公開意見交換会)を開くそうです。静岡理工科大学の小栗研究室が連絡窓口などの労をとっています。

 

  日本中の大学が学園紛争の波にもまれた当時、象牙の塔は社会から隔絶し、孤高をもって美徳とするような雰囲気がありました。知のリーダーにとって、産学協同などタブーでした。隔世の感があります。静岡市のメッセ会場で開かれた産業フェアで、大学の先生がブースから誘客の声を張り上げ、たどたどしい口上ながらPRにこれ努めているのを見たことがあります。教育者は教室に、研究者は研究室にこもっていればよい、というのは前世紀の発想なのでしょう。

 

  大学が、都市づくり、文化形成の主導者として社会に出てゆくのが趨勢です。もともと教育、研究はもちろん、学生らの暮らしも含めて情報の宝庫なのです。アカデミズムは、その国の「いま」を映す、一種の縮図です。ShizuokaOnline.comでは、静岡県内の大学・短大・専門学校関連のニュースを網羅しようという取り組みを始めました。まずはSOLの表紙左下、「一灯」「新おとな派」の下のボタン「Campus Navi」をクリックしてみてください。

 

  7つの分野に情報を整理してあります。Studiesでは、専門的な学術研究ばかりでなく、地域に解放された活動、学生たちの行動などを幅広く紹介するつもりです。かみ砕いた、親しみある内容で知の普及に役立てば、という願いです。就職を控えていたり、そろそろと思っている向きにはJobs=「仕事」は最大の関心事でしょう。メニューにある静岡理工科大生のインターンシップ(就業体験)のニュースは、他大学・専門学校生の参考にもなるはずです。

 

  大学はまた、スポーツのメッカでもあります。野球、サッカーといったポピュラーな種目ばかりではありません。学生スポーツの数は知れません。競技人口を想像しただけでも、実に多くの情報が流通していることがうかがえます。記録とともに、スポーツに伴うドラマ、人間模様を伝えられれば、と期待します。Volunteerは、定年後の第二の人生を踏み出す世代だけの関心事ではありません。若者が乗り出して活性化している分野です。共通の話題で世代間交流が生み出されるかも知れません。

 

  情報の宝庫を眠らせておくことは社会的損失です。このサイトが活用されることで、大学や短大、専門学校同士の連携が図られれば、学園情報は間違いなくその付加価値を高めるのです。ネットにふさわしい思いがけない話題がもたらされるかも知れません。高等教育機関の有する資産が、社会に、地域に還元され高度化してゆくことになれば、国全体の知性の向上に寄与するのではないでしょうか。大学は現在、少子化の波に洗われ一部では苦境もささやかれています。逆に言えば変革の好機なのです。どんなニュースが流れてくるか、楽しみです。

 

(鮟鱇)




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