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社会功労賞

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平成20年度社会功労賞決まる 受賞者の紹介


 「平成20年度 第54回静岡新聞社・静岡放送社会功労賞」の受賞者が次の方々に決まりました。本賞は、社会に欠かせない職場で日夜献身的に地道な活動を続け、県民生活を支えている人たちを顕彰するものです。表彰式は、12月1日(月)午前11時から、静岡市駿河区登呂の静岡新聞放送会館18階蘇峰ホールで行います。

教育賞 静岡市立西奈中学校 石黒好美さん(59)(静岡市駿河区)
警察賞 菊川署佐倉警察官駐在所 鈴木義広さん(57)(御前崎市)
消防賞 静岡市石田消防署東豊田出張所 杉村武実さん(60)(静岡市葵区)
看護・保健師賞 富士市健康対策課 小林いずみさん(57)(富士市)
福祉賞 社会福祉法人菊水光明会 知的障害者更正施設光明学園 小柳津弘樹さん(53)(浜松市中区)
広報賞 三島新聞堂 広報賞 河野 静江さん (58)(三島市)

 


温かさと厳しさをもって生徒に接する石黒さん=静岡市葵区の西奈中

教 育 賞   授業通じ生きる力を
 静岡市立西奈中学校
特別支援学級担当教諭

 石黒 好美さん(59)

 特別支援学級を中心に、教壇に立って34年。「社会に出てから自分の力で生きていける子に」をモットーに、授業をつくり続けてきた。
 静岡市立西奈中で知的障害がある生徒5人を受け持つ。生徒1人1人の個性に合った授業プランを考えるが、最初から「できない」とあきらめる生徒は大声でしかる。「苦しくても頑張るという意志がなければ、社会では通用しませんから」
 特別支援学級特有の「作業」の時間には、1時間で1つ、刺し子のコースターを作り上げる。根気強く1つのことに集中する練習になると同時に、時間内に目標を達成する喜びを感じてもらう狙いがある。
 漢字が読めなくても駅の名前が分かるよう、英語の時間はローマ字に力を入れる。国語の授業では銀行の払戻請求書や住民異動届など公文書の記入方法を教える。生きる力を身に付けさせたいという強い思いがにじむ。
 「この仕事には『教え方の教科書』がないんです。そこがやりがいでもあります」。生徒のやる気を引き出すために試行錯誤を重ねる。
 静岡市駿河区国吉田。


地域との関係づくりを大切にしている鈴木さん=御前崎市佐倉

警 察 賞   顔が見える信頼築く
 菊川署佐倉警察官駐在所
(巡査部長)

 鈴木 義広さん(57)

 1970年に県警察官を拝命。88年から駐在所勤務となり、佐倉駐在所に赴任してからは7年目を迎えた。「受賞は地域の皆さんや家族のおかげ」と感謝の気持ちを忘れない。
 1日の業務は、近くにある浜岡東小の通学路に立って始まる。児童の登校を見守り、不審者情報などが入れば、下校時間に合わせてオートバイで警戒することもある。
 浜岡原発を抱える佐倉地区は、御前崎市内でも人の出入りが多い地域。車上狙いなどの犯罪や交通事故の発生を防止する活動を特に意識し、住民には日ごろからの注意を呼び掛ける。
 駐在所員にとって必要なのは「地域との顔の見える関係づくり」だと言う。電話で相談を寄せてきた相手の元に、実際に足を運ぶことも少なくない。「面と向かって話すのが、安心感を与えるのにつながる」と考える。
 受賞を機に、「今後も管内を隅々まで回りたい。自分が動く姿を地域に見せ、犯罪や事故の抑止に結びつけたい」との思いを強くしている。
 御前崎市佐倉。


「生まれ変わっても消防士になりたい」と話す杉村さん=静岡市駿河区の石田消防署東豊田出張所

消 防 賞   基本に忠実 天職全う
静岡市石田消防署東豊田出張所主査
 杉村 武実さん(60)

 時代劇で見た“火消し”にあこがれて消防士になった。住民の安全を守るため、災害現場の第一線で40年活動してきた。「職場を代表していただいた賞。同僚のおかげ」と喜びを語る。
 1970年に消防士を拝命し、静岡市消防署(現追手町消防署)に勤務。2課4署、7出張所とさまざまな分野を経験した。消防関係者5人が死亡した、80年8月に静岡市葵区紺屋町で起きたガス爆発事故では、自身も被災しながら、通行人の避難誘導や負傷者の救出、救護に当たった。
 「消防隊員の安全なくしては、火消しの使命は果たせない」。事故の教訓からも、現場では危機管理に最も注意を払う。出動から署に戻るまで神経は張りつめたまま。基本に忠実であることを大切にしている。
 悲惨な現場に立ち合うたびに住民からの「ありがとう」の言葉に救われる。「生まれ変わってもこの仕事に就きたい」とほほ笑む。
 定年まで4カ月。「後輩の育成、住民への火災予防指導に努めたい」。気持ちを一層引き締める。
 静岡市葵区唐瀬。


富士市健康対策課参事補として市民の健康増進に取り組む小林さん=同市フィランセ

看護・保健師賞   健康づくり尽力31年
 富士市健康対策課参事補(保健師)
 小林いずみさん(57)

 保健師として市民の健康増進に取り組み31年。「ゆっくりでも目標を描き、一歩ずつ進んできたのがよかったのかも―」。先輩や周囲の応援・協力に感謝し、驚きながらも受賞を喜ぶ。
 助産師の伯母の勧めで看護学校に進学。助産師の資格を得て4年間、東京・虎の門病院で臨床の現場を経験した。1977年、職場を郷里の富士市役所に移し、以来、母子・成人保健にひた向きに取り組んできた。
 母子保健では乳児健診への検査導入などで発達相談に尽力。医師会などの協力を受け専門職向けアレルギー対応ガイド本の作製にも取り組んだ。成人保健では「適切指導には正確な現状把握が欠かせない」と保健師仲間に呼び掛け県統計研究会を設け、勉強に励んだ。
 2人の子育てとの両立には苦労もあったが、「家族の健康や応援に支えられた」と笑う。
 健康意識の緩やかな浸透に時にもどかしさも感じるが、「少しずつでも向上させたい。特に母子保健を通して子ども時代からの習慣づけを広めたい」と熱意は途切れない。
 富士市原田。



自然体で利用者と触れ合う小柳津さん=浜松市西区神ケ谷町の光明学園

福 祉 賞   同じ目線で触れ合い
 社会福祉法人菊水光明会生活支援員(主任支援員)
 小柳津弘樹さん(53)

 大学を卒業した1977年に福祉の世界へ飛び込んだ。支援員として活躍し、94年に地元浜松にオープンした施設へ活動場所を変えた。豊富な経験を生かし、職員の欠員などで利用者のサービスが低下しては困ると職員の職場環境の向上に努めた。地域の理解や協力を得ようと、2年目には納涼祭を開催。地元の子ども会や老人会と模擬店や盆踊りを楽しみ、毎年恒例の行事になった。
 仕事の喜びは利用者が思ったことを素直に受け入れ、感情豊かに接してくれること。常に前向きな姿勢が「生きがいを与えてくれる」と話す。なによりも楽しいのは、利用者と同じ目線で接することができるテレビや写真を一緒に見る時間。「利用者と一緒で、自分自身も遊ぶことが好きなんです」と笑う。
 受賞に対し、「もっと素晴らしい人がいるのに、私で本当にいいのだろうか」と謙虚に受け止める。「これからも着飾らず自然体で、利用者と命と命の触れ合いを楽しんでいきたい」と抱負を語った。
 浜松市中区浅田町。


読者との触れ合いを大切に配達に励む河野さん=三島市一番町の三島新聞堂

広 報 賞   読者からの声が励み
 (株)三島新聞堂
 河野 静江さん(58)

 三島に引っ越してきた直後、次女がけがで入院。病院の窓から新聞配達の女性が見えた。「何か仕事をしようと考えていた時。バイクに乗って、とてもはつらつと見えたんですね」。入社以来22年間、新聞配達一筋。明るい性格で、同僚からの信望も厚い。
 「ニュースを待っている人がいる」という使命感が仕事の原動力。「ご苦労さん、の一声は大きな励み。お客さんと話すのも楽しい」と笑顔をみせる。1人暮らしのお年寄りで、しばらく顔を合わせなかったり、配達した新聞がそのままになっていたりすると心配になるという。
 配達中、自分の名前や住所を思い出せずにはいかいする高齢者に出会い、事態が一段落するまで付き添っていたこともある。
 雨、風の日は大変だが、四季の変化を実感できるのも喜びの1つ。特に朝焼けの美しさには、いつも心を動かされるという。「働ける幸せをかみしめながら、これからも地道に頑張りたい」と決意を新たにしている。
 三島市徳倉。






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