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社会功労賞
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「平成18年度第52回静岡新聞社・静岡放送社会功労賞」の受賞者が次の方々に決まりました。本賞は、社会に欠かせない職場で日夜献身的に地道な活動を続け、県民生活を支えている人たちを顕彰するものです。表彰式は、12月1日(金)午前11時から、静岡市駿河区登呂3ノ1ノ1、静岡新聞放送会館18階蘇峰ホールで行いました。
教育賞 沼津市立今沢小学校 鈴木久未子さん 56(沼津市) 警察賞 掛川警察署倉真警察官駐在所 森田 和昌さん 51(掛川市) 消防賞 静岡市千代田消防署 近藤 優さん 59(静岡市) 看護・保健師賞 沼津市保健センター 和田 優子さん 54(沼津市) 郵便賞 舞阪郵便局 鈴木 邦夫さん 60(浜松市) 福祉賞 社会福祉法人共生会きさらぎ 神尾 久美さん 60(長泉町) 広報賞 外山新聞店 榛村 裕さん 66(掛川市)

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 養護学級を33年間担当し、児童や保護者の訴えに耳を傾け続けてきた鈴木さん=沼津市内
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| 教 育 賞 |
子供の訴えに耳傾け |
沼津市立今沢小学校養護学級担当教諭 鈴木 久未子さん(56) |
県立沼津聾学校を振り出しに、現在の沼津市立今沢小まで、5つの小学校で養護学級を担当した。「子供たちのパニックや叫び、何とかしてほしいという訴えに引っ張られてきただけ」と33年間を振り返る。 豊かな経験や実績があろうとも「私は医者ではないので障害を断定はできない」と周囲と相談しながら進めるのが基本。通常学級で学ばせたいのが保護者の共通の願い。本人の意思も大切。決して意見は押しつけない。 親と協力しながら子供の変化を見届けることで親が自信を持ち、子供に愛情を注ぐようになる。それが子供の安定につながる。その瞬間が何よりうれしい。 学級経営は養護学級に収まらない。養護学級が行う演劇発表会のボランティアとして学校全体の教員や児童を巻き込み、孤立しがちな養護学級と通常学級との間の壁を自然と取り払ってしまう。 今秋大きな病を患い、不自由な思いを経験した。「もっと子供の立場に立ってあげられるかなと思う」と児童の訴えに一層、敏感になった。 沼津市柳沢。 | |
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 子どもやお年寄りを中心にした防犯をモットーに挙げる森田さん=掛川市倉真
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| 警 察 賞 |
住民見守る温かな目 |
掛川警察署倉真警察官駐在所(巡査部長) 森田 和昌さん(51) |
掛川署倉真駐在所に勤務し15年。自ら地域の一員となり、ともに暮らす住民の安全を守ってきた。「住民の協力と理解があってこその受賞」と感謝しつつ、「信念として行っている地域に根差した防犯活動が認められた」と喜ぶ。 モットーは「子どもとお年寄りを中心にした防犯活動」。登下校する子どもたちの警戒パトロールを日課とする。自転車で管内を巡り子どもたちに声を掛けながら安全を見守るほか、各世帯の高齢者を訪問して振り込め詐欺などの被害防止を呼び掛ける。 突然の駐在所勤務に初めは戸惑いもあった。しかし住民の心温まる対応に、今では「環境も人もすべてが素晴らしい」と倉真の地に暮らす幸せを語る。 地区内で知らない子どもはいない―。そう話す中での気がかりは、子どもを巻き込む犯罪が目立つようになった最近の社会情勢。「子どもは大きな力を秘めている。まだやり残したことはたくさん。この地区の子どもたちをもっと見守っていたい」と決意する。 掛川市倉真。 | |
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 「ここまでやってこられたのは多くの支えのおかげ」と語る近藤さん=静岡市葵区東千代田の市千代田消防署
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| 消 防 賞 |
火災現場で養う眼力 |
静岡市千代田消防署 近藤 優さん(59) |
20歳の時、「人助けをしたい」と消防士になった。当時の思いは38年が経過した今でも、変わることはない。現在は静岡市千代田消防署に勤務し、照明電源車隊の隊員として火災が起きれば現場に急行する。 鎮火後の火災現場を調べ、出火原因などを特定する調査担当を主に務めた。焼け残った柱の状態や家人、目撃者の話などを総合的に把握した上で、発火源を絞る。1つの情報に決して流されることはない。「何より正しく状況を見る。その『眼力』は現場を踏めば踏むほど養われる」。小さな火災の調査もおろそかにしない理由はそこにある。 調査と合わせて予防行政にも力を注いだ。防災訓練では分かりやすい事例を挙げて注意を促す。火災予防に最も重要なものは市民の意識。「火災を他人事と考えてはいけない。関心を持ってもらうことが大切」という。 受賞の知らせに「これまで務められたのは多くの方々の支えがあったから」とあらためて感謝の気持ちを表す。定年を間近に控え、人材育成にも力を注ぐ。 静岡市駿河区大谷。 | |
| 地域密着、健康づくり◇◇ |
看護・保健師賞 |
沼津市保健センター所長補佐(保健師) 和田 優子さん(54) |
「女性として、子育てをしながら社会の役に立つことができた。家族や職場の方々の支援があったからこそ」。受賞の報を受け、まず周囲に感謝する。 1974年、民間企業で産業保健師に。2年間の勤務を経て、沼津市に採用された。市の保健師として30年以上、市民の健康づくりや病気予防活動に携わっている。 地域に根ざした保健師の業務。住民と触れ合う中で、さまざまな経験を重ねた。新生児訪問で母親から相談を受け、乳がんの予防につながった。健康相談に訪れた男性の心臓の異常に気付き、早期治療に結び付けた―。「この仕事の良さは、人に喜んでもらえることでしょうね」。児童福祉課にも勤務し、児童虐待の予防を目指した事業も周囲と協力して開始した。 現在は、約30人の保健師のまとめ役。「他機関との連携を密にするよう心掛けています。今後は災害時の医療体制の構築を進めたい」。保健福祉の分野で、施策の企画立案にも力を入れる。取り組むべき課題は尽きない。 沼津市大岡。 | |
 市民の健康づくりを推進する和田さん=沼津市八幡町の市保健センター
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 誤配ゼロを目指し、基本を大切にする鈴木さん=浜松市の舞阪郵便局
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| 郵 便 賞 |
信頼関係構築が原点 |
舞阪郵便局主任 鈴木 邦夫さん(60) |
舞阪生まれ、舞阪育ち。親の勧めで軽い気持ちで就職した舞阪郵便局で43年間、配達一筋。「職場を代表して頂いたと思っています」と喜びを語る。同局の太田宜克局長は「義理人情が厚く、多くの人に信頼されている。バイク、乗用車の運転も40年近く無事故無違反」と実直な仕事ぶりを語る。 配達担当エリアは同姓が多い。表札がない世帯が増加し、配達の困難さが増している。誤配をなくすためカードを色分けしてデータを作り、細心の注意を払う。雨の日は「郵便物をぬらさないよう、気を使う」と基本を重視する。道路事情の詳しさを生かし、道路の危険個所を見つけた時は、市役所に積極的に情報提供するなど、地域の安全にも気を配る。 「お客さまから、ありがとうと声を掛けてもらった時がうれしいですね。活力になります」と笑顔を見せる。郵便局を取り巻く環境は大きく変わる。後輩には「お客さまと積極的に接し、信頼関係を築くことが原点」とエールを送る。 浜松市舞阪町長十新田。 | |
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 作業場で障害者を支援する神尾さん=沼津市石川の通所授産施設「きさらぎ」
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| 福 祉 賞 |
障害者の就労に尽力 |
社会福祉法人共生会きさらぎ指導員 神尾 久美さん(60) |
自動車関連会社の設計の仕事から、福祉の道に飛び込み30年余。障害者の授産活動や就労援助に力を尽くしてきた。「長くやってきたというだけ。過分に評価していただき、恐縮です」と控えめに語る。 香川県高松市出身。愛知県の会社に就職し、その傍ら、学校に通えない重度障害児に遊びや勉強の場を提供するボランティア活動にかかわった。限られた選択肢の中でも希望を見いだし、精いっぱい生きる子供たちの姿に心を動かされた。 「自分にも何かできることがある気がして」会社を辞め、民間の福祉施設で障害者と共同生活を始めた。結婚を機に長泉町に移り、同町や沼津市の施設で支援を続けてきた。 障害者の就労について「いきなり8時間、週5日労働は難しい。少しずつ労働時間を増やし、慣らしていく期間が必要」と雇用主に理解を求める。「企業に負担を強いるのでなく、個々の障害者の能力を正しく伝え、企業活動の中で活用してもらえるよう働き掛けたい」と意欲は衰えない。 長泉町上土狩。 | |
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 50年近くにわたって新聞を届け続ける榛村さん=掛川市中央1丁目の外山新聞店
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| 広 報 賞 |
山あいに届ける誠意 |
掛川市外山新聞店 榛村 裕さん(66) |
雨の日も風の日もほとんど休みなく、新聞を配り続けて50年近くになる。どこの家が何時ごろに配達してほしいのか―。頭の中に刻み込まれたスケジュールに従って、山あいの道に50ccバイクを走らせる。 担当は掛川市の上垂木地区。17歳のころ、市中心部の販売店を自転車で回り、預かった新聞を地元に戻って配る青年団員の仕事に加わった。団員の減少で、交代での“勤務”はやがて困難に―。昭和39年、外山新聞店に入社し、地元の配達、集金、営業の仕事を一手に引き受けた。 冬場には凍り付くこともある山道。雪が降り、配達に半日かかったこともある。「若い時分には手袋2枚はめても冷たく感じたが、今はぬくとい(暖かい)。根気がないと何事もだめ」。黙々と続けてきた仕事をこともなげに振り返る。 まれに代理を頼むと「どうした?」と心配する地元の人たち。信頼を背負い、責任感を持って毎日の配達に従事する。「思いがけない受賞」の喜びを力に、これからも新聞を届け続ける。 掛川市上垂木。 | |
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 | その他の社会功労賞イベント | |
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