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デジ記者Webレポート

2010年はどんな年?

2010/01/01

 


 不況といわれた2009年、日本の政界は歴史的な変化を遂げました。2010年(平成22年)は「寅(とら)」年。政界にもさらに「トライ」が増えるでしょうか。
 2009年に「虎の尾を踏む」ような行動をとった人も、2010年は「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」ような暮らしぶりであって欲しいもの。しかし、「虎
の威を借る狐」になったり、正月から飲みすぎて「虎になる」ことが度々ないように願います。21世紀最初の寅年の2010年(平成22年)は、どんな1年になるでしょうか。




 12年に1度の寅(とら)年を振り返ると、静岡県人の活躍が目立っています。
 1926年(昭和元年)12月26日には、浜松高等工業学校(現在の静岡大工学部)で、高柳健次朗助教授(当時)がテレビ伝送実験に成功。1950年(昭和25年)
には、アメリカで初のカラーテレビ放送が始まりました。
 スポーツ界では、1926年の全国中等学校優勝野球大会で、静岡中(現在の静岡高)が大連中(満州)を決勝で下して優勝を飾りました。記憶に新しいところでは、19
98年(平成10年)のサッカーワールドカップ(W杯)に、岡部町(現在の藤枝市岡部町)出身の中山雅史選手ら静岡県関係選手11人(川口能活、相馬直樹、平野孝、名波浩、中山雅史、呂比須ワグナー、森島寛晃、小野伸二、服部年宏、斉藤俊秀、伊東輝悦)を擁した日本代表が初出場しています。4年に1度開催のW杯は、寅年開催の大会で2度目の優勝を飾った国は、1950年(昭和25年)のウルグアイ、1974年(昭和49年)の西ドイツ、そして1986年(昭和61年)のアルゼンチンと3カ国を数えます。過去18回開催のW杯で、寅年に2回目の優勝を成し遂げたチームが過去3回というのは注目所です。ちなみに過去の優勝回数は、ブラジルが5回で最多、次いでイタリアが4回、西ドイツが3回、フランスとイングランドが各1回優勝しています。南アフリカ大会での優勝国は…?
 官製はがきの第1号は1902年(明治35年)に発行され、コンビニエンスストア第1号店が東京・江東区に開店したのは1974年(昭和49年)のことでした。
 スポーツ界の記録樹立では、1986年(昭和61年)衣笠祥雄さん(広島=当時、現・野球解説者)がプロ野球史上初の2000試合連続出場を達成し、1998年のJ
リーグで中山雅史選手(磐田=当時)が4試合連続ハットトリック達成という偉業を達成し、米・大リーグで、カージナルスのマーク・マグワイアー選手がシーズン通算70号本塁打の大記録を樹立。長島茂雄選手の現役引退も1974年の寅年のことでした。
 天変地異も多数、起きています。1914年(大正3年)には鹿児島・桜島が大噴火し、大隅半島とつながりました。伊豆大島・三原山の209年ぶり噴火も1986年の寅
年の出来事でした。青森・八甲田山での雪中行軍で199人が命を落としたのも、愛鷹丸が風波のため駿河湾で沈没し107人の死者を出したのも、沼津や熱海で大火が発生したのも寅年でした。





 2010年(平成22)の年賀切手のデザインに「静岡張子首振りの虎」が採用されました。
 立派なヒゲをピンと立て、やや赤みがかった黄色い身体の虎の張子が首を振るユーモラスな様子は見る人をあきさせません。
 この張子を制作したのは、静岡市葵区梅屋町にある沢屋だるま店の4代目店主、杉本栄司さん(83)。江戸時代から受け継がれた職人技で張子を作り出す杉本さんは、「いつか選ばれたいという夢がかなった。職人の誇り」と、3月21日に迎える84回目の誕生日を前に、若々しい笑顔を見せました。日本郵便は「新年にふさわしい題材で、切手のデザインにふさわしい」と選定理由を挙げています。

 
                    ※
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 静岡に古くから伝わる郷土玩具の1つ「静岡張子」には、年賀切手のデザインに採用された「首振りの虎」のほか、かわいらしい顔つきの「犬張子」や、口をくっつけ合った2匹のタイをワラでしばってある「祝鯛」などが広く知られています。
 「祝鯛」は、同区横田町の西之宮神社のえびす講で、縁起物のひとつとして人気を博しています。
 張子作りで大切な木型は、代々使われ続けてきたものを戦火ですべて焼失してしまい、戦前からの愛好家が所持していた木型を借り受け、あらためて作ったといいます。
 「張子は、木型が“親”。紙を張って出来たのが“子”。張って出来た子だから張子」と、ユーモアを交えて張子の名の由来を説明してくれました。
 張子をはじめとした郷土玩具は城下町に栄えました。城下町には寺子屋があり、手習い(習字)で出た反故(ほご)を使い、
下級武士の妻たちが張子作りなどの内職をしたことが始まりといわれています。静岡はその昔、徳川家康公が隠居した駿府の町として栄えました。杉本さんの曽祖父に当たる初代が安政元年(1854年)、静岡で最初に張子作りを始めました。旧静岡市(現在の葵区・駿河区)で張子作りを専門としているのは現在、同市葵区梅屋町の沢屋だるま店のみとなりました。
 張子は、1つを作るのに約10日掛かるといい、大まかな流れは次の通りです。
(1)水でふやかした張子紙をちぎって木型に貼り付ける作業から始まります。
(2)たたき固める工程で力の入れ具合を誤ると、貼り付けた紙が木型からはがれ型崩れしてしまいます。
(3)張子紙が固まったら、江戸時代に使われた和紙を、海草で作った糊で貼り付けます。
(4)天日干しした後、木型から外し、着色していきます。
(5)乾燥させて完成です。
 色付けの段階は筆を用いますが、一筆でも誤ってしまうと、それまでの作業が台無しになってしまうため、「最も緊張する作業」と言う杉本さんは、細心の注意を払いながら、滑らかな筆運びを見せてくれました。

   

「祝鯛」と「木型」(左上)

沢屋だるま店の工房(静岡市葵区梅屋町)


鮮やかな筆運びの杉本栄司さん

「首振りの虎」の首部分の木型

愛らしい表情の「首振りの虎」


張子作りに欠かせない和紙

着色前の「犬張子」

江戸時代の文字が見える





 大井川の支流をさかのぼった島田市大代地区の県道沿いに、2010年の干支(えと)の寅(とら)のオブジェが登場しました。高さ約2.7メートル、全長約4メートル、胴回り約5メートル。地元の地域おこしグループ「王子田の会」(片岡幹男会長)が2009年11月下旬の約1週間、農作業で出たワラ約200キロや間伐材、地元の竹などを材料に手作りしました。オブジェを作り始めて13作目。「干支も一巡しました」と作り始めたころを懐かしむ片岡会長(54)は、「地元の活性化につながればと、他地区でやっていないことを手掛けたかった」と振り返りました。山間に位置する地区のPRや交通安全の願いも込めたというオブジェ。片岡会長が挙げるポイントの1つが、勇ましい表情です。車で見物に訪れる人もいて、記念写真を撮りながら見事な出来栄えに感心していました。




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 「虎穴に入らんずば虎子を得ず」と言われます。不況の波にもまれ、「虎の子渡し」の状況に置かれても、「虎穴」の「虎の子」と言える価値あるものをゲットしようという意欲に満ちた1年でありたいと思います。また国内外の経済が、「虎に翼」「虎は千里行って千里かえる」がごとくあって欲しいと願います。デジ記者Webレポートをご覧の皆さんにとって、2010年(平成22年)が良い年でありますように。(デジタル編集部・吉本寿)




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