
4月1日から、テレビの地上デジタル放送が携帯電話などでも楽しめる「ワンセグ」が始まります。屋外や移動中でも手軽に地上デジタル放送が楽しめるようになり、高画質なデジタルハイビジョンと情報満載のデータ放送の魅力がさらに広がります。
一般の関心は高いようです。東京の市場調査会社が今年1月に実施した調査では、ワンセグに「興味・関心がある」とした人は「非常に」と「やや」を合わせて53.6%と過半数を超えました。具体的に「見たいとき」(複数回答)には「就寝前」「通勤・通学時間帯」「帰宅後」などを挙げた人が多数に上りました(資料参照)。
テレビのあり方は、家に1台の時代から各部屋に1台、さらに1人1台へと、「個テレビ」化が進んできました。ワンセグは「個テレビ」化をさらに加速させそうです。
アナログ放送との違いは?
携帯電話や、ナビゲーションシステムなどの車載モニターでのテレビ受信は、これまでもアナログ放送で可能でしたが、条件が良くないと鮮明な画像を楽しむことはできませんでした。デジタルの「ワンセグ」は、受信可能な地域内でさえあれば、常に高品質な画像を楽しむことができます=写真(左がアナログテレビ、右がワンセグ)=。
テレビ放送の画像・音声のほかに、ニュースや番組内容などを解説したデータ放送も受信でき、ワンセグ視聴で得られる情報の質と量は、携帯アナログテレビに比べて格段に向上することになります。
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放送と通信の連携
ワンセグのデータ放送は携帯電話の通信機能と連携した内容になる見込みで、番組に付随した情報の検索や楽曲、画像などのダウンロード、ショッピングなどが可能となります。
ワンセグが「放送と通信の連携が利用者にとって最も分かりやすい形で示される」と評されるゆえんです。携帯電話の通信事業各社も、ワンセグをパケット通信利用者のすそ野を広げるチャンスと位置付け、放送事業者と手を携えて普及活動に積極的に取り組む構えです。
受信機種は「ハイエンド機」
携帯電話のワンセグ受信端末はauが昨年12月から、NTTドコモがこの3月から、販売を始めました。一般的な普及価格帯の携帯電話端末に比べるとやや高価格の、いわゆる最新機能を搭載した「ハイエンド機」に位置付けされています。販売店によると、それでも携帯利用者の関心は高いということです。
携帯電話以外にも、車載テレビ用のワンセグチューナーやワンセグチューナー内蔵のノートパソコンなどが続々と登場し始め、自分の生活スタイルに合わせたワンセグ端末が選べるようになってきています。

ワンセグの高画質はこれまでのモバイルテレビの画質に不満だった利用者には大きな魅力です。データ放送、通信との連携で、ただテレビ放送を視聴するだけではなく、情報の「入り口」として端末を使うことがより一般的になってくるとも考えられます。
6月にはサッカーのワールドカップが開幕します。多くの人の注目を集める4年に1度のスポーツイベントです。これまでは「早く帰って(テレビを)見なきゃ」と家路を急ぐ人の姿を見かけましたが、今年はワンセグを片手に街で観戦する姿を見かけることになるかもしれません。