
昨年、「地球温暖化防止」を掲げ、省エネのため職場での軽装スタイルを推奨した「クールビズ」。注目されたのは、長年、売り上げ低迷が続いていた紳士用品の販売好調でした。2年目の今年、県内の百貨店は早くも商戦に突入。各店ともシャツ類を中心に、小物や肌着などの品ぞろえを強化しています。「ノーネクタイ、ノー上着」のイメージが先行した“クールビズ元年”の昨年の反省を踏まえつつ、趣向を凝らした「クールビズ・ファッション」を提案しています。
よりおしゃれに、より涼しげに
静岡市内の百貨店は、シャツ類のほか、今年は小物類の充実にも力を入れています。色とりどりのポケットチーフやベルトなど、上着を脱いでもスタイリッシュに見えるように提案しています。シャツも襟を深めにしたり2番目のボタンの位置を上げたりと、ネクタイなしでも“だらしなくならない”見せ方を工夫。一方で、ネクタイをしても「クール(涼しげ)」に仕上がるよう、目の粗いニット地や竹でできたネクタイなどもそろえました。
昨年は、6月ごろから消費者のクールビズ需要に火がついたため、仕入れが間に合わなかったこともありましたが、今年は5月初めから在庫を増やし、「万全の態勢で臨む」と意気込む店もあります。
紳士服専門店も、商戦を昨年より前倒しで本格化させています。静岡市内の専門店では、5月12日から「クールビズフェア」をスタートしました。シャツは通気性のよいメッシュ地を使用。通常“2枚仕立て”の襟を“1枚仕立て”にし、首回りの暑苦しさを解消した商品などをそろえています。
各店とも“有り物”で勝負していた昨年とは違い、よりおしゃれに、よりクールな「スタイル」を提案する形で、2年目の商戦にかけています。
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消費者は
販売側が早くも熱を帯びる中、消費者は今年のクールビズ対策をどう考えているのでしょうか。初夏ながらまだ肌寒い日もあったりと気候が安定しないこともあってか、「まだ考えていない」や「会社で推進していないので取り入れないだろう」などの消極的な意見もありましたが、全般的には肯定的な意見が目立ちました。「昨年は様子見だったが、シャツを…」と挑戦意欲を示す若い男性も。「(クールビズは)すっかり定着した。もっと広がりを見せるだろう」との見方が大勢を占めていました。
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“試金石”の年
県百貨店協会の調べによると、低迷が続いていた紳士用品の売り上げは昨夏、“クールビズ効果”で2カ月連続で前年を上回りました(下表参照)。目新しさも手伝い、関連商品の売り上げ高は国内で約1千億円に達したとも言われたほど、経済動向にも影響が表れました。果たして今年は昨年以上の売り上げが見込めるのか。経済の専門家に予測を聞いてみました。
紳士服の売上高(平成17年)

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「クールビズ」といえばファッションばかりに目を奪われがちですが、そもそもの目的は「地球温暖化の防止」。昨年、導入した企業の中には、社内の冷房温度を高めに設定し、温暖化防止に貢献するとともに、経費節減にも成果を上げたところがありました。本来の意義をよく理解し、自分たちに何ができるのかを考え、実践することができれば、自然にクールビズも定着していくのでは、と感じました。