
県内も梅雨明け間近となりましたが、連日の蒸し暑さには閉口してしまいます。この季節に美しく咲き誇る花たちは、鬱陶(うっとう)しさを忘れさせてくれます。見ごろを迎えた県内の夏の花を紹介します。
ホテイアオイ(磐田市東新屋・南みくり水辺の里、7月11日撮影)
磐田市東新屋の「南みくり水辺の里」。園内の南側の池に群生しているホテイアオイの花が満開を迎えています。2年前に池の水質浄化のために入れたところ、みるみるうちに繁殖し、今では約400平方メートルの池一面を覆っています。1つの株に数個―十数個の薄紫色の花をつけ、可憐(かれん)で涼しげな印象を与えてくれます。
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南みくり水辺の里内にある3つの池は、地区のかんがい事業の一環として造られ、さらに絶滅の恐れのある淡水魚、カワバタモロコの保護公園として平成5年に整備されました。しかし、その公園も次第に荒れ果て、草だらけになってしまいました。そこで3年前、地元の「南御厨地区自治会」(杉田友司地区長)が中心となり、延べ1000人もの住民が参加して水路や遊歩道などを整備し、「水辺の里」として新たに誕生させました。今では住民の憩いの場となっています。水路などでコイや金魚が泳いだり、トンボやチョウが舞うなど、生物の宝庫となっています。
ホテイアオイの花は6月上旬から咲き始めました。ひとつひとつの花の寿命は短いですが、次々と開いている状態なので、7月下旬ごろまでは楽しめそうです。

車・・・東名高速道磐田ICから県道86号(磐田インター線)を南へ約3.5キロ。東海道線のガードをくぐったらすぐ左折。県道403号(磐田掛川線)を東へ約2.8キロ。セブンイレブンの交差点を右折し、約200メートル。
公共交通機関・・・JR東海道線「磐田駅」から遠鉄バス掛塚城之崎・鮫島線「東新町」バス停下車(所要時間約15分)、南へ徒歩約5分。南御厨公民館南側。

撮影時は、朝から降っていた雨が上がり、ちょうど薄日が差してきたころでした。水滴が所々についた花びらに光が当たり、神々しささえ感じました。当日、園内で植栽の手入れをしている男性を見かけました。ホテイアオイをはじめ、自然あふれる公園に生まれ変わったのは、こうした住民の自主的な活動があったからこそ。自分たちの地域は自分たちでつくるのだという情熱が伝わってきました。