
暑さが厳しい日が続きますが、天然の冷気を浴びに出かけてみませんか。シリーズ「涼をもとめて」、最終回の3回目は、中部地域の滝です。
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藤枝市の最北部、蔵田地区に基点をもち、焼津で駿河湾に注ぐ瀬戸川の源流の1つ。蔵田地区の集落を過ぎ、山道を進むと滝への降り口を示す大きな石碑が道沿いに建っています。わきの遊歩道を降りて行くと、かすかに聞こえていた滝の音が次第に大きくなり、期待感が高まってきます。遊歩道沿いの森林浴も同時に楽しみながら10分ほど降りると…水しぶきを豪快に上げ、勢いよく流れ落ちる大きな滝が現れました。落差が約70メートルある「宇嶺(うとうげ)の滝」は、“東海の名瀑(ばく)”と呼ばれるにふさわしい迫力です。轟(ごう)音を立てながら滝つぼに降り注ぐ雄姿に圧倒され、しばらく声も出さずに見上げていました。真っ白な水の流れは真綿のようで、荒々しい岩肌に当たっては躍動感のある水の舞を見せています。周辺には何カ所か展望台が設けられ、水しぶきを浴びながら観賞することができます。うだるような暑さも忘れるほど、涼感たっぷりの別世界を味わえます。その昔、「お君(きみ)さん」という女性が縁談の話がありながら、病苦から滝に身を投げたという伝説が伝えられ、別名「お君の滝」とも言われています。

車…国道1号藤枝バイパス谷稲葉ICから県道32号(藤枝黒俣線)を北上し、約18キロ(約30分)。「蔵田観光駐車場」に駐車、徒歩約20分
公共機関…JR藤枝駅より静鉄バス「瀬戸谷線」に乗車、「蔵田」バス停下車または「大久保」行きに乗車、「蔵田」下車、徒歩約20分

展望台に備えられているベンチで涼を感じながら弁当を広げるのもよし、滝の下を流れる沢に足をつけて観賞するのもよし。思い思いに楽しめるスポットです。