
暑さ寒さも…の彼岸を迎えても、例年に比べると秋を実感することが少ない気がします。静岡地方気象台によると、「本格的に秋らしさが訪れるのは10月から」とか。ただ、それでも、耳を澄ますと虫の声が聞こえ、路傍の草花にも気付かないうちに秋の気配が漂い始めています。高い空の下で私たちの目を楽しませてくれる秋の花の名所を訪ねました。
ハギ(周智郡森町・蓮華寺、9月15日撮影)
境内をハギが彩ることから「萩寺」の名で親しまれている森町の蓮華寺で秋ハギが見ごろを迎えています。
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蓮華寺は慶雲元年(704年)、行基菩薩が開創したとされる歴史のある古いお寺です。境内にはシラハギやキハギなど12種類、3000株、約1万本のハギが植えられています。4月から10月までが花期で、秋ハギは9月から10月にかけ咲きます。日陰が苦手なことから日当たりのよい南側に群生し、茎の根元から穂先まで順番に花を咲かせます。小さな花と細い茎が優しく風に揺らぐさまは、しっとりと落ち着いた秋の風情を感じさせてくれます。

公共交通機関・・・天竜浜名湖鉄道(天浜線)遠州森駅から徒歩15分
東名袋井ICから約9キロ(車で約20分)

取材の日は秋の長雨の中休み。時折、日差しが暑いと感じる日でしたが、急な石段を登る間、木々の間を心地よい涼しい風が吹きました。静寂の中、垂れ下がったハギの枝が風に揺れるのを眺めていると、風流なひとときを過ごすことができました。