
フルカラーで撮り直しができるデジタルカメラが主流の今、アナログカメラの名機「ライカ」で、白黒フィルムを使った写真撮影にこだわりを持つ人たちがいます。静岡県内のライカ愛好者でつくる「ライカ組合」です。白黒写真にこだわるのは、なぜか。モノクロ写真の面白さは、どこにあるのか。まずは、2007年9月初旬に開催された展示会から、会員の自信作の一部を、ご紹介します。
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柔らかな光で照らされた自信作の数々。すべてが白黒の世界です。白黒ですから、白と黒の濃淡だけで表現された写真ですが、冷たさを感じることはありません。「抜けるように青い」というイメージのある中米メキシコの空からは、ギラギラと照りつける太陽の熱すら感じます。
フランスの版画家デペルトが好むタッチにも似た葉の落ちた大木のシルエットは、見る者を透き通った空気に包まれた気分にさせます。

ライカを使って写真を撮り始めて1年という女性会員。
女性ならではの視点で撮影した「3部作」は、白黒なのに、温かみを感じる作品です。


静岡市で開かれたグループの作品展会場を訪れ、数々の作品を丹念に見ていた男性は、「(白黒)1枚1枚の写真に深みがある。現代のカラーがあふれる世界を白黒で切り取ることは新鮮。どれも同じに見えてしまうカラーと違い、白黒写真は、1枚1枚が違って見える。非常に印象に残る」と話していました。


30~60代のメンバー9人で構成している「ライカ組合」は、ライカに魅力を感じた人たちが、ライカのレンズやボディー(本体)を使って写真を撮るという会です。設立して5年を数えます。
年1~2回の展示会を区切りにしながら、ライカを使って白黒写真の撮影を楽しんでいるそうです。
「白黒写真」「ライカ」にこだわる理由を、事務局の林好文さんは「写真の原点だから」と話してくれました。


ライカ(Leica) は、ドイツの光学機器メーカーのエルンスト・ライツ光学機器製造会社の販売するカメラ。「ライツ社のカメラ」と略して呼んだことから、「ライカ」と呼ばれるようになりました。
また、同社が製造した35ミリフィルムを初めて採用した小型カメラのことを指しているのです。

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コンパクトディスク(CD)とレコード、どちらの音が、より耳に心地よいか。この「アナログ・デジタル論争」は、CDが世に出たころ、よく耳にした議論でした。
アナログカメラでの撮影は、現像やプリントに時間がかかります。自宅でも手軽にプリントできるデジタルカメラの普及とともに、アナログカメラ離れが進み、店を閉めてしまった写真現像店もあったと聞きます。
「ライカ組合」のメンバーは写真を撮るとき、光の状態を見極め、デジカメと違い撮り直しのきかない一瞬を切り取ります。そして現像して写真が出来上がるまでの時間を、ワクワクしながら待つというのです。アナログとデジタル、どちらにも良さがあるのです。(デジタル編集部 吉本寿)