英名のサンフラワーがふさわしい夏の花ヒマワリ。強い日差しを大きな葉っぱで受けて、高く高く伸び上がり、お日さまのような花を咲かせる。大きな花の真ん中の部分は近づいてよく見ると小さな花の集まりで、ミツバチなどにとってはそれだけでお花畑のようなもの。黄色い花びらの陰にはハナグモが潜んで獲物を狙っている。
子どもの描くヒマワリにはにこにこ顔が書き足されている。私も人の顔ほどもある花を見ていて思わず顔を描きたくなった。若い花にはほかの花や実を刺して、目鼻を作る方法もあるが、種が膨らみ始めたころに、筒状の花をつめで削り取って目と口を作る方法がお勧め。周りの黄色い花びらがしおれ始めるころにうまく顔を描くことができる=写真=。
ヒマワリの顔を見つけた子どもの反応が面白い。まゆを高く上げて目を見張った後、大笑いする者、走って逃げ去る者。びっくり顔になるワクワク体験が子どものふるさとや命に向けたまなざしを育てる。そう思って、今年も顔付きヒマワリを咲かせている。(富士常葉大学教授)
 |
▼山田辰美(やまだ・たつみ)氏 1952年、藤枝市生まれ。NPO里の楽校理事長、富士学会監事などを務める。川や里山などの生態研究や環境教育の最前線に立つ。
山田辰美氏が生活の中で自然と触れ合うヒントを連載したコラム「山田辰美の自然だいすき」は静岡新聞の金曜
|