袋井市のエコパアリーナで先日開催された静岡新聞社・静岡放送主催「光と風の夏まつり」は大盛況であった。私の担当した里山自然体験教室も、準備した整理券が瞬く間になくなるほど熱心な参加者が集った。ウラジロシダの葉を鳥のトンビのように風に乗せて滞空時間(今回の記録18秒)を競ったり、同じシダでバッタを作り、ジャンプする高さ(約1メートル)を競ったりした。葉笛や葉鉄砲も楽しんだ。大人も子どもも歓声をあげて熱中していた。
相対性理論のアインシュタインは、5歳の時に父親から与えられたコンパス(方位磁石)の針がいつでも北を指すことにびっくりした。目に見えない力の存在に興奮し、飽きずにコンパスをいじったことが、科学に興味を持つきっかけになったと、本人が述懐している。
イベント会場には、この世界の不思議に驚き、好奇心の窓を全開にして興奮している子どもたちの顔があふれていた。科学文明の真っただ中で、「理科嫌い、科学離れ」の進行している今日、身近に存在するたくさんの不思議に気付く楽しさを、子どもたちに伝える意義は大きい。
(富士常葉大学教授)
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▼山田辰美(やまだ・たつみ)氏 1952年、藤枝市生まれ。NPO里の楽校理事長、富士学会監事などを務める。川や里山などの生態研究や環境教育の最前線に立つ。
山田辰美氏が生活の中で自然と触れ合うヒントを連載したコラム「山田辰美の自然だいすき」は静岡新聞の金曜
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