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「団塊の明日」(3) 妻の起業、夫が後押し 役割分担に変化
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2006/10/17 |
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小町美枝子さん(56)=千葉県松戸市=は、今年7月から東京都荒川区の総合電気工事会社で働き始めた。仕事はパソコン入力業務。雑用もてきぱきとこなし、職場での評判は上々だ。 数年前、派遣会社に登録しようとしたところ、「その年齢では仕事はない」と宣告されたが、今春、中高年女性の派遣・紹介事業を手がける会社が現れ、希望がつながった。小町さんはすぐに登録、とんとん拍子で今の職を得た。 来年定年を迎える夫は妻が働くことに協力的だ。「家の中で角突き合わせる夫婦になりたくない。元気なうちは2人で働き、経済的にも精神的にも苦労を分かち合いたい」と小町さん。 退職する団塊サラリーマンたちが、家庭に帰ってくる。「ぬれ落ち葉」、夫在宅ストレス症候群、熟年離婚―。「もうひとつの2007年問題」に直面する妻たちの胸中は、大なり小なり複雑だ。 経済ジャーナリストの荻原博子さん(52)は「年金額を考えると、離婚して夫婦共倒れになるよりも、2人で力を合わせる方策を考えたほうが賢明です。現役時代の夫婦の役割分担を脱し、妻の就労を夫が後押しできるかどうかが鍵」と話す。 自立志向が強いといわれる団塊女性は結婚、出産で退職した後、パートで復職したパターンが多く、就労意欲は旺盛だ。東京都が04年に発表した1万世帯を対象にした調査で、団塊女性の65・3%が「5年後も働いていたい」と答えた。 各地で起業セミナーを開催しているシニアライフアドバイザー、松本すみ子さんは、最近、定年前の夫とその妻が一緒に受講するケースが増えてきたという。 「妻が生活の中から発想した事業を、ビジネス経験豊かな夫が支えるカップル。今までの高齢夫婦にはなかった形です」 大橋摂雄さん(57)=東京都豊島区=は、退職したら、妻(52)が始めた手作りドッグフードの製造販売業を手伝おうと思っている。「犬と一緒に食事ができるドッグカフェをいつか経営したい」という妻の夢を後押しするブレーン役は「サラリーマンとは違う面白さがあるかもしれない」。 荻原さんは「団塊世代というと男性の雇用問題ばかりが話題になるが、妻も社会進出を望んでいる。小規模でも互いの得意分野を生かす起業は、夫婦関係の上でも理想といえる」と話している。
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