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「団塊の明日」(4)完 堺屋太一氏インタビュー 「職縁」より同好の仲間
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2006/10/18 |
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小説「団塊の世代」を1976年に発表し、団塊の名付け親となった作家堺屋太一氏が、定年後の生き方などについて提言する。 ◇ 高度成長期に日本の終身雇用、年功賃金制度が広まった。終身雇用は極めて残酷な制度で、初めの職業選択の責任を生涯引きずり上司や同僚に気遣いが激しくなる。だから、地域や家族より社内を大事にしてきた。 お酒を飲むのも、ゴルフに興じるのも職場の仲間。背広を買うような高い消費は職場の近所で。一方、居住地域での消費はスーパーマーケットで無言の買い物。店主としゃべりながら楽しむこともない。現在の日本人のほとんどは「職縁社会」の住人だ。 会社では与えられた仕事を「得意」「好き」と思い込まないと生きていけなかったわけで、それが本当に自分に適しているのかも分からない。 幸福の尺度を物量、つまり所得の大きさで量るのではなく、満足の大きさで見る世の中になった。「所得は減るが満足は増える」ということもあるのを理解すべきだ。再就職しても職縁社会は戻ってこない。次に来るのは俳句や旅行、野球の応援団など、好みで結ばれた「好縁社会」だ。そのためには、自分が好きなこと、長くしても疲れないことを探すべきだ。 例えば、知り合いのいないゴルフ場に出掛けて、1日2ラウンドを3日間行っても疲れず、翌4日目もやりたいと思えば本当に好きだろう。カラオケ店に1人で飛び込んだりすれば好きかどうか分かる。 それから、好きな話を聞いてくれ、反論してくれる仲間を探そう。グループでにぎわって楽しい。同好の士が集まり、10年たてば好縁社会の核になれる。情報も入り、70代はにぎやかになる。 統計上、団塊が60歳になったら末子が社会に出ているのは9割。収入があり年金を子どもにあげている。年金から子どもにお金をやるのは世界で日本だけだ。東京に出ている若者に地方の親がお金を送るのが常態化。だから「オレオレ詐欺」が起こる。 高齢者から現役世代に回っているお金の規模は大きい。東京1都と周辺3県で5兆から7兆円ともいわれる。こんな矛盾を団塊の世代からはやめてほしい。 どんどん高齢者のマーケットや産業を興し、働けるようにする。息子たちに高齢者産業を残すことは子どもの幸福でもある。日本では高齢者産業は、医療と介護を除き、ほとんど開発されていない。高齢者が誇りを持って楽しく生きられる世の中をつくる。これが団塊の課題だ。 |
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インタビューに答える堺屋太一氏
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